
ファイアーエムブレム(FE)シリーズは現在までに16作品が発売されており、ファンディスク的なものも含めるとその数は20以上にもなる大人気シリーズです。
そしてFEシリーズの完全新作「風花雪月」が2019年7月26日に発売されました!
これを機にFEシリーズに興味を持った方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、
- FEシリーズやりたいけどどれからやればいい?
- 何個かプレイしたけど別作品もやってみたい!
といった方へ向けて、各作品の難易度、評価、人気度、システムなどについて、やったことない方にもわかりやすく比較しおすすめ度を記載しています。
それぞれの項目を参考に購入を検討してみてください!ちなみに、発売順に比べています。
おすすめ度についてはだいたいこんな感じです。(主観なので参考までに)
- おすすめ度★☆☆☆☆ リメイクがあるのでそちらをプレイ推奨
- おすすめ度★★☆☆☆ 好みがわかれる
- おすすめ度★★★☆☆ プレイして損することはない
- おすすめ度★★★★☆ ぜひプレイしてほしい
- おすすめ度★★★★★ 神ゲー
難易度に関しては初心者が低難易度でクリアのみを目的としたときのものです。
(こちらも主観なので参考までに)
個人的に初心者におすすめなのは以下の作品です!
目次
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ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
対応ハード FC Wii(VC) Wiiu(VC) 3DS(VC) Switch(オンライン加入必須)
シリーズ第1作目であり、シリーズの基礎となる作品。
1作目とは思えないほどクオリティが高く、今やっても十分楽しめる作品です。
難易度選択はできないため初心者には難しいこともあるかもしれません。
また、やはり問題点は多くあり、キャラの成長率やアイテムの管理のしづらさなどが気になります。
顔グラフィックなどの面を見ても使い回しや似たような顔が多いです。
本作はDSでリメイク版が出ています(後述)。
特にこだわりがなければそちらをプレイしましょう。
ファイアーエムブレム 外伝
対応ハード FC Wii(VC) Wiiu(VC) 3DS(VC)
シリーズ第2作目。
暗黒竜と光の剣の続編という位置づけですが、前作キャラが数名登場する程度でストーリー的な繋がりはほとんどありません。
男女2人の主人公を交代しながら、それぞれ進めていくのが本作の特徴。
他作品と違うのは、ワールドマップを自由に移動していき遭遇した敵と戦闘に移るというシステム。
フリーマップなどもあるので、自分の好きな加減で育成しながらストーリーを進めることができます。
他は、魔法が魔導書を消費する代わりにHP消費になっていたり、従来では2から最大3の弓兵の射程が1から最大5だったりと、この作品のみの仕様もあります。
本作は、3DSでリメイク版が出ています。本作独自のシステムは残ってるので、特にこだわりがなければ、そちらをプレイしましょう。
ファイアーエムブレム 紋章の謎
対応ハード SFC Wii(VC) Wiiu(VC) New3DS(VC) Switch(オンライン加入必須)
シリーズ第3作目。
第1作 暗黒竜と光の剣の正当な続編でストーリー、キャラクターともに第1作の要素を含んでいます。
しかし、第1作がダイジェストで収録されているのでストーリーを追うことはできます。
この作品はゲームバランスの評価がとても高く、シリーズの人気を不動のものにした一作でもあります。
また、のちの作品ではおなじみの、行動済みのユニットを再行動させるユニット「踊り子」が初登場したのもこの作品。
本作は、DSでリメイク版が出ています。
完成度はそのままに新要素が加わっていますので、特にこだわりがなければそちらをプレイすることをおすすめします。
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
対応ハード SFC Wii(VC) Wiiu(VC) New3DS(VC) Switch(オンライン加入必須)
シリーズ第4作目。
親子2世代にわたって話が展開されるのが本作の特徴で、前半は「親世代」後半は「子世代」のユニットを操作して戦うことになります。
また、シリーズ全体でもストーリーが悲劇的なことで知られ、特にバーハラの悲劇と呼ばれるシーンは非常に絶望感が高く、みんなのトラウマともされています。(「戦争の悲惨さを伝えること」を趣旨にしていたんだとか。)
武器の三すくみやスキル、結婚などこの作品が初登場のシステムがいくつかあり、戦略性を非常に高めています。
結婚システムは、親世代の男女のどのユニットを結婚させたかで子世代のユニットの能力に影響するというもので、このシステムにハマる人も多いようです。
結婚システムなどは後続の作品にもいくつか登場するものがあるので、とりわけ暗めのストーリーが好きという方におすすめの作品です。
ファイアーエムブレム トラキア776
対応ハード SFC Wii(VC) Wiiu(VC) New3DS(VC)
シリーズ第5作目。
本作の特徴はその難易度の高さであり、公式でも「シリーズ屈指の高難度」と謳われています。
近年の作品に存在するルナティックというドMファン向けの最高難易度設定と比較されることもあるぐらいです。
その理由は「疲労」や「捕える」などこの作品のみの独特なシステム、極端なゲームバランス、運要素が強めなことなどです。
しかし、自由度の高さやシステムなどの評価は高く、歯ごたえを求めるコアなシリーズファンならばきっと楽しむことができるでしょう。
とはいっても、到底初心者向きではなくFEに自信のある方向けとなってます。
ファイアーエムブレム 封印の剣
対応ハード GBA Wiiu(VC)
シリーズ第6作目。
初の携帯機での発売です。
それまでのゲーム性に様々な取り組みがなされプレイしやすくなっています。
ストーリーは王道ながらも評価は高く、会話のボリュームも豊富です。
難易度は程よいことで知られ簡単すぎず、ところどころでは手ごわいといったようになっています。
また、特定の味方ユニット同士が互いに会話をすることで能力が上がる支援会話システムが初登場しました。
他にも、クリア後のトライアルマップ、2週目用のハードモードなど新たな要素が追加されました。
問題点といえば、ゲームバランスにおいて、一部強すぎるクラスや弱すぎるキャラなどが挙げられますが、ゲームバランスが崩壊するレベルではないので気にするほどでもないです。
初心者、経験者問わず、間違いなくおすすめです。
ファイアーエムブレム 烈火の剣
対応ハード GBA Wiiu(VC)
シリーズ第7作目。
GBA3作品の中で、最も評価が高い作品です。
前作「封印の剣」の前日譚に位置付けられる作品ですが、ストーリーは独立しており、前作の知識がなくても大丈夫です。
良作の前作を基本とし、そこにさらなるゲームバランスの調整や新要素を加え、ストーリー、キャラクターとともに非常に高い完成度となっています。
具体的には、初心者向けとしてシリーズ屈指の丁寧なチュートリアルが完備、初心者から上級者まで楽しめる絶妙な難易度、メインでないキャラクターの掘り下げもしっかり行われている、などがあげられます。
また、キャラ成長率や前作での強すぎるクラスなどが調整されゲームバランスもばっちりです。
二週目以降はヘクトルという別の主人公でプレイすることができ、違った視点から物語を楽しめるようになるのも非常に面白い部分かと思います。
一方、欠点というほどの欠点はなく、まさに神ゲーと呼ぶにふさわしいと思います。
ファイアーエムブレム 聖魔の光石
対応ハード GBA Wiiu(VC)
シリーズ第8作目。
双子の兄妹が主人公であり、中盤から終盤までを片方の主人公を選択して物語を進めていくことになるのが特徴。
選んだルートによってストーリーとマップが異なり(仲間になるユニットは変わらない)、片方だけの視点では見えてこないストーリなどもあるため、周回する楽しみが強いです。
本作では、ワールドマップ上の任意の拠点へ移動しゲームを進めていくのですが、何度でも挑戦できるエクストラマップやフリーマップがあり、好きなだけキャラの育成ができます。
それに加えメインシナリオの難易度も低いことからヌルゲーになりやすく、本作は難易度が低すぎるとして有名です。(難易度むずかしいでフリーマップなどの使用を制限してようやくそれなり)
逆に言えば、自信のない初心者の方にはプレイしやすいかもしれません。
また、クラスチェンジの際に複数の上級職から好きなものを選べるのも本作の特徴です。
ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
対応ハード GC
シリーズ第9作目。
シリーズきっての人気作品で、初の3Dグラフィックを採用。
程よい難易度とゲームバランス、魅力的なキャラクターなどその完成度は非常に高いです。
キャラの中でも主人公のアイクはその熱血漢な性格とスマブラに参戦したこともあってか、シリーズ中最も人気の高いキャラといえるでしょう。
スキルや拠点システムの改善、闘技場の廃止などゲームの戦略性と利便性を高めた取り組みがなされており、それらの評価は高いです。
シナリオ面では、人間と獣人族との関係について巧みに描写しており、宿敵の存在などもあって非常に熱の入ったものとなっています。
また本作は、おまけ要素も充実しておりトライアルマップに限らず、サウンド、ムービー、公式イラストなどが閲覧できます。
と、作品としては間違いなく一級品なのですが、GCという恵まれないハードからか、その売り上げは振るわず比較的生産も少なかったようです。
しかし、続編が大ヒットした次世代機Wiiで発売され、スマブラにアイクが参戦するなどしたために再び注目を集め需要が高まり、生産の少なさもあって本作の価格が高騰してしまいました。
初心者、経験者問わず間違いなくおすすめなのですが、値段が高いというのがやはりネックです。
ファイアーエムブレム 暁の女神
対応ハード Wii
シリーズ第10作目。
蒼炎の軌跡の続編かつ前作登場のキャラが多数登場し、前作のシナリオを基盤に話が進むため前作のプレイはほぼ必須。
グラフィックや戦闘シーンのアニメーションは大幅に向上しており、躍動感のあふれる仕上がりとなっています。
また、シナリオ面では前作の伏線をおおかた回収しており、演出を重視したFEという印象が強いです(シナリオ自体の評価は割れ気味)。
その反面ゲーム性についての評価は良くなく、育成の自由度の低さや後半に大量に参戦する強すぎる味方ユニットなどが代表例としてあげられます。
そのあたりをどれだけ許容できるかでこのゲームを楽しめるかが変わってきますが、蒼炎の軌跡の続きが気になる方はプレイして見ると面白いです。
ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣
対応ハード DS Wiiu(VC)
シリーズ第11作目。
第1作の「暗黒竜と光の剣」のリメイク版です。
主なリメイク点は、新武器、新キャラクター、外伝の追加、3すくみや兵種変更などの導入があります。
難易度に関しても細かく段階分けされており、初心者にもやさしい仕様になっています。
しかし、問題点が多めです。
新要素である「外伝」をプレイするための条件は、自軍に一定の死亡者がいなければならないというものなのですが、それが相当な数なので意図的に自軍のユニットを殺すといった行為をしなければ、到底外伝にはたどり着けません。
これは、FEの根本的なゲーム性を否定しているといっても過言ではなく、多くのプレイヤーに問題視されています。
ゲームバランス面においても細かい調整がされているとは言えず、不安定な感じも否めないです。
とはいえ、原作の「暗黒竜と光の剣」としての完成された面白さは健在であり、兵種の増加による戦略の幅の広がりや偏りのあった成長率の改善、グラフィックの一新など遊びやすくはなってます。
外伝にこだわりさえしなければ、普通に楽しくプレイできます。
興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。
ファイアーエムブレム 新・紋章の謎~光と影の英雄~
対応ハード DS Wiiu(VC)
シリーズ第12作目。
第3作目の「紋章の謎」のリメイク版です。
前作の不評だった要素が一新され、高いクオリティーのリメイクとなっています。
前作と違い、外伝に行くために仲間を殺さなくてもいいようになりました。
難易度は細かく設定が可能でゲームバランスが非常によく、死んだ仲間が次章で復活するカジュアルモードの追加もあり初心者に向けて優しい作品となっています。
一方最高難易度のルナティックは非常に歯ごたえがあり、若干育成の自由度は落ちてしまうものの、絶妙なバランスに調整されています。
まさに、初心者にも上級者にもおすすめと言えます。
マイユニットと呼ばれる自分の分身ともいえるキャラをはじめに作ることができるのも本作の特徴です。
自分の作ったキャラと既存のキャラの掛け合いは良くも悪くも新鮮味があります。
また、支援会話の大幅な追加によって、リメイク前では目立たなかったキャラの掘り下げが行われており、キャラへの感情移入もしやすくなっています。
兵種変更やマイユニットシステムに好き嫌いはあるかもしれませんが、リメイクとしては間違いなく大成功であり、この作品からFEをプレイするのもおすすめできます。
ファイアーエムブレム 覚醒
対応ハード 3DS
シリーズ第13作目。
これまでのFEシリーズから大きく路線変更をした作品です。
前作までのFEは作風によって異なる部分はあれど、限られた経験値や資源で戦略を立てるシンプルだが奥深いSRPGというものでした。
しかし、今作では育成やキャラクター性に重点が置かれたものとなっており、これまでとは様相の異なる作品となっています。
具体的には、今までにはないほど強烈な個性や属性を持ったキャラクター、別ジャンルのゲームかと思うほどの幅広く自由度の高い結婚システムと支援会話などがあります。
これらの要素は決して悪い要素ではなく、結果的に新規ユーザーの獲得には多いに貢献したとされています。
その反面、ゲーム性においては、単調なマップ、戦略性の薄いバランス、雑な難易度調整となっており、よくできているとは言いがたいため、シリーズファンからは残念と思われがちです。
シナリオ面は、駆け足気味かつ唐突な展開のため評価もあまり高くはないです。
これまでのFEが好きな方は肩透かしを食らうような作品ですが、育成に凝りたい方やキャラゲー的な要素を求める方には、おすすめできる作品となっています。
ファイアーエムブレム if
対応ハード 3DS
シリーズ第14作目。
シリーズ初「白夜王国」と「暗夜王国」の2種類のパッケージでの発売がされました。
2つの違いとしてはストーリーだけでなく、
「白夜王国」ではメインのシナリオ以外でも遭遇戦というフリーマップのようなものがあり自由に経験値や資金を稼ぐことができます。
また、前作「覚醒」の路線に寄っているので、比較的新規ユーザー向けとなっています。
「暗夜王国」では比較的従来のFEシリーズに近いシステムになっており、マップや育成をはじめある程度の難易度を求めるプレイヤー向けとなっています。
両作ともにゲームバランスは良く、特定の戦術やスキルが強すぎるということはありません。
しかし、ストーリーの評判はあまり良くなく、前作同様キャラゲー路線の要素も強めという点には注意が必要です。
明確にターゲットのユーザーが分けられているため好みのほうをプレイできるという点が魅力です。
ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王
対応ハード 3DS
シリーズ第15作目。
第2作目の「外伝」のリメイク作品です。
Echoseは、外伝を徹底的にリメイクした作品となっており、その独特なシステムを残しつつも美麗なグラフィックで描かれ、丁寧にバランスの調整が行われています。
外伝自体評価の高い作品であるため外伝が好きなファンはもちろん万人受けもする作品となっています。
外伝プレイ済みでも未プレイでも、おすすめできる作品です。
ファイアーエムブレム 風花雪月
対応ハード Switch
こちらは、2019年7月26日発売の完全新作です。
据え置き機では『暁の女神』以来12年ぶりの新作となります。
主人公は士官学校の先生として学級を持ちながら、生徒たちと生活を共にしていきます。
自学級の生徒たちとは戦闘において、共に戦うことができるため、キャラに対して非常に愛着がわきやすいです。
その上、キャラクターの描写が非常に秀逸で、ストーリー以外にも支援会話などにおいて様々な一面を見ることができます。
ちなみに、モブとの会話も含めたすべてフルボイスという作りこみ具合。
生徒はある程度自由に育成でき、兵腫や持てる武器はもちろん、好きなキャラの長所を伸ばしたり、短所を補うことで個性を出すことができるようになっています。
また、他学級からスカウトすることもでき、自由な編成を組めるのも魅力的。
そして物語後半では、士官学校での生活と築き上げた生徒との関係性によって、複数のルートへと分岐していき、いずれのルートにおいても、かつての味方同士で争うことになります。
戦闘バランスや難易度においても、初心者から上級者まで誰でも楽しめるように調整されており、ゲーム性において不満を持つということはないと思います。
学園要素を絡めた今までにない挑戦的な育成要素を持ちながらも、その世界観とキャラクター、膨大なボリュームから大作として評価が高いのが本作の特徴。
間違いなくシリーズで一番おすすめできる一作です。
その他のFE作品
ファイアーエムブレム ヒーローズ
FEシリーズのスマホアプリです。
正統なFE作品ですがソシャゲということもあって、その他のFE作品とさせていただきました。
歴代キャラが数多く登場し、ゲーム性もFEに近いシミュレーションとなっています。
原作では敵だったキャラが操作キャラとして多く登場するので、そういったキャラを育成し操作できるという点は非常に魅力的かと思います。
基本プレイは無料なのでぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
ファイアーエムブレム 無双
コーエーテクモが手掛ける無双シリーズとFEシリーズのコラボ作品です。
過去作品の登場キャラを操作して爽快なアクションを堪能できます。
従来のFEとは一味違ったキャラと雰囲気を味わえるので、無双シリーズが好きな方はぜひやってみてはいかがでしょうか。
幻影異聞録♯FE
『女神転生シリーズ』や『ペルソナシリーズ』でおなじみのアトラスとFEシリーズのコラボ作品です。
舞台は現代の東京。
芸能界を目指す若者と異界の幻影である『ファイアーエムブレム』の英雄が出会うというRPG作品です。
ターン制コマンドバトルのためFE感は薄いです。
ただ、ゲームとしての完成度は前評判を覆してかなり高いので、アトラス好きや興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。