
アトラスから発売されている『ペルソナ』シリーズ。
『女神転生』シリーズの派生作品でありながらもナンバリングで5作品発売され、アニメや漫画、演劇など様々なメディア展開がされています。
シリーズの特徴としては若者を中心とした物語ながらも少しダークな世界観を持っており、独特の音楽やボリュームの多さは他のRPGではなかなか見ないレベルかと思います。
第1作が発売されてから20年以上経つペルソナシリーズですが今もなお人気が続いており、やったことないけど興味あるという人も多いのではないかと思います。
今回はそんな『ペルソナ』シリーズを第1作から最新作まで全作品まとめました。
個人的なおすすめも紹介しているので、これからやってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
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女神異聞録ペルソナ
主人公は御影町という街にある学園「聖エルミン学園」に通っており、文化祭の準備中、「ペルソナ様」(部屋の四隅に四人が立ち、最初の人は次の角に向かって走り角の人にタッチする。タッチされた人は次の角の人へ向かって走りタッチするを繰り返す遊びだが、この遊びを四人でやると最後の角に人がいないのでそこで終わりとなる)と呼ばれる儀式により意識を失ってしまった主人公達はクラスメイトの園村麻希の見舞いを兼ねて精密検査のために御影総合病院に赴く。
しかしその見舞いの最中、地震に襲われ病院は迷宮と化す。蘇った死体に襲われる絶体絶命の状況の中、少年達の体から湧き出る不思議な力、ペルソナがあった。ペルソナを使いやっとのことで病院を脱出した少年達であったが異変は病院だけでなかった。街全体が不思議な力場に覆われ街から出ることも入ることもできなくなっており、しかも悪魔達があちこちに出現していた。少年達は「ペルソナ」を使いこの異変に立ち向かっていくことになる。
本作は異変の発端として2種類の原因が用意されている。聖エルミン学園での行動内容の結果でどちらかのシナリオを選ぶことになる。(Wikipediaより引用)
記念すべきシリーズ第1作目です。
最初はPSで発売されましたが、2009年にはPSPでリメイク版が発売されています。
自分の別人格「ペルソナ」を召喚して戦うシステムや若者の葛藤や成長を描いたシナリオなどペルソナシリーズの基礎を築いた作品です。
当時は珍しかった現代を舞台にしたRPGと独特の世界観から人気を獲得していました。
一方で、1作目ということもあってシリーズとしてまだ完成していない要素も多くありました。
高い戦闘の難易度や全体的なテンポの悪さなどが不評で、今やろうとすると少し不満のたまってしまう部分が多いかと思います。
PSP版ではある程度改善されているので、もしプレイしたいのであればそちらをおすすめします。
ペルソナ2 罪
前作『女神異聞録ペルソナ』より3年後。
海に面した大都市である珠閒瑠市では、とある噂がまことしやかに流れていた。周防達哉の通う七姉妹学園の校章を身に付けていると顔が崩れてしまう。自分の携帯電話から自分の携帯番号へ掛けると、夢を叶えてくれるという怪人・ジョーカーが背後に現れる。更には街に流れている根も葉もない噂が現実化してしまう。
「ジョーカー様」と呼ばれる儀式を行ったことがきっかけで、ジョーカーに深い恨みを抱かれていることを知った周防達哉たちは、彼に恨まれる原因となった過去を思い出すために、ジョーカーから差し向けられる悪魔たちと戦っていく。(Wikipediaより一部引用)
PS版とそのリメイクであるPSP版が発売されています。
前作の高い難易度などの問題点が大幅に見直しされ、ゲームバランスとテンポが改善されました。
ペルソナシリーズの醍醐味でもあるシナリオ面はいわゆる鬱シナリオですが、規制の厳しい現在ではなかなかできないような設定や展開となっています。
本作の面白い点としては噂を流すとそれが現実になるというシステム。
これを利用することで、町にある普通の店を武器屋に変えたり、カジノに変えたり、怪談を現実にしたりできます。
どんな噂を流すかはプレイヤー次第なので、自由に楽しむことができます。
なぜそんな現象が起こるのかは、プレイして確かめてみてください。
PS版はPS2、PS3で起動すると不具合が発生しやすくなってしまうようなので注意。
もしプレイするのであれば、新要素が加わっているPSP版をおすすめします。
ペルソナ2 罪/PSP/ULJM05759/B 12才以上対象
ペルソナ2 罰
珠閒瑠市内では、街に流れている根も葉もない噂が現実化してしまうという、不可思議な現象が起こっていた。
キスメット出版発行のティーンズ向け情報誌「クーレスト」の編集記者である天野舞耶は、七姉妹学園の取材中に殺人事件に遭遇し、「自分の携帯電話から自分の携帯番号へ掛けて呼び出し、気にいらない人物を殺してくれる」という怪人「JOKER」から命を狙われていることを知る。
たまたまその場に居合わせて事件に巻き込まれた親友の芹沢うららと刑事の周防克哉、JOKERの正体を知っているという盗聴バスター・パオフゥと共に、JOKERの行方を追いかけていく。(Wikipediaより引用)
『ペルソナ2 罪』の続編であり完結編です。
これもPS版とリメイクのPSP版が発売されています。
一応本作だけでも楽しめますが『罪』と重要な関連性もあるので、ぜひ『罪』からプレイすることをおすすめします。
噂システムなど基本的には『罪』を踏襲していますが、ゲームバランスの面では前作と反して難易度が非常に高くなり、理不尽ともいえる場面もしばしば。
PSP版では追加シナリオに加えて、戦闘システムなどの調整も行われているので、そちらをプレイすることをおすすめします。
ペルソナ3
1日と1日の挟間にある隠された時間「影時間」。
街は動きを止め、人々はオブジェへと姿を変える。
そこにはびこる異形の怪物「シャドウ」。それらに対抗できるのは、ペルソナという特殊な力を持つ者だけ。私立月光館学園に転校してきた主人公はペルソナの力に覚醒し、同じペルソナ使いたちで構成された特別課外活動部へと引き入れられる。
彼らはそれぞれの目的のため、影時間の真相を追ううち、想像を絶する運命と対峙する――。(劇場版『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』公式ページより引用)
前作から6年ぶりの新作としてPS2で発売され、ゲーム全体の路線変更が図られています。
そのため『ペルソナ2 罰』以前と『ペルソナ3』以降では、結構違うゲームなので注意が必要です。
違いとしては具体的にコミュニティシステムと呼ばれる新要素があげられます。
このコミュニティとは日常や学校生活の中で出会った人たちとのイベントを実行していくことで好感度を上げていくというギャルゲー的なもので、この好感度に応じて主人公がペルソナを生み出す際に様々な恩恵を受けられるようになります。
RPGにこういったジャンルを複合するというのは特異的で、以降のシリーズにも引き継がれるペルソナの代表的な特徴となっていきます。
個人的にはすごく面白いと感じるのですが、純粋にRPGのみを楽しみたい人にとってはめんどくさく感じるかもしれません。
一方、シナリオは全体的な雰囲気は少し明るくなったものの、展開としては暗めでこれまでのシリーズのらしさが表れています。
しっかりやろうとするとクリアまでに100時間近くかかることもあり、少しテンポが悪いため人によってはダレがちと感じるかもしれませんが、前述のコミュシステムが気に入れば十分に楽しめるはずです。
『ペルソナ3』はその後、追加エピソードを加えた『ペルソナ3 FES』(PS2)と女主人公編を追加した『ペルソナ3 ポータブル』(PSP)が発売されました。
今からやるのであればこのどちらかをプレイするのがおすすめですが、個人的には『ペルソナ3 ポータブル』がいいかと思います。
『ポータブル』には『FES』にあった追加エピソードは収録されていませんが内容自体が賛否両論のあるものなので、ゲーム全体の完成度が高い『ポータブル』のほうをおすすめします。
ペルソナ4
2011年4月11日。両親の海外出張で日本に残された主人公は、1年間だけ母方の叔父の家に居候することになった。彼が転入した高校では、「雨の夜の午前0時に点いていないテレビで自分の顔を見つめると、別の人間が映る」という「マヨナカテレビ」の噂が流れていた。この噂は実際に起こりつつあった怪異の一端であり、マヨナカテレビの噂を確かめようとした主人公、陽介、千枝はテレビの中の異世界の存在を知ることになる。同時期に町で発生していた連続殺人事件とマヨナカテレビには関連があると睨んだ主人公たちは、異空間を探る中で「シャドウ」と呼ばれる化け物に襲われ、日常の裏にある世界の闇を垣間見ることになる。
怪異に触れることで、自らの抑圧された感情の化身を具現化して使役する「ペルソナ能力」を発現させた彼らは、警察に話しても信じてもらえないという考えから、秘密を共有する仲間と共に、事件や異世界に隠された真実を追うべく、自称「特別捜査隊」を結成することになる。主人公は表向きはごく普通の高校生として、学業や部活やアルバイトに励み、多くの人々と交流を築く一方で、放課後には仲間と共にシャドウが徘徊する異空間で戦い、事件に巻き込まれた人々を助け、事件の解決のために奔走する。(Wikipediaより引用)
『ペルソナ3』をベースに遊びやすく進化させ、PS2で発売されました。
前作の反省を生かして作られているため、全体的にテンポがよく快適にプレイできるようになっています。
前作であったコミュニティシステムも健在で、サブキャラクターも含め前作以上にコミュニティが作りこまれているので、没入感は非常に高いです。
シナリオ面においてはシリーズ全体を見ても比較的明るい雰囲気が漂うものとなっています。
それが良いか悪いかは人によると思いますが、個人的にはシナリオ自体すごく好きです。
『ペルソナ4』はその後、PS Vitaで『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』という移植版が発売されています。
これには、新コミュニティや新イベントをはじめとする追加要素が加わっており、今から遊ぶのであれば間違いなく『ゴールデン』方が楽しめます。
しかし、対応ハードがVitaなので持っていない人には厳しいのが難点。
ペルソナ5
物語開始の数か月前、街では交通事故や工場の爆発、地下鉄の暴走が立て続けに発生していた。
加害者たちは突如豹変したかのように事件を起こすが、事後には「なぜそんなことをしたのかわからない」と語る。世間ではこれを「精神暴走事件」と呼び、人々は恐怖していた。
主人公はある理由により、春から東京の秀尽学園への転入を余儀なくされる。
転入初日、通学途中に出会った同級生の坂本竜司とともに学校へ行くも、着いた先は学校ではなく謎の古城である「パレス」だった。
わけも分からず異形の存在「シャドウ」に追い詰められる中、謎の生き物「モルガナ」と出会った主人公は「ペルソナ能力」に目覚め、シャドウを撃退する。
その後、竜司やクラスメイトである高巻杏たちを虐げる教師・鴨志田を改心させたことをきっかけに主人公たちは怪盗団を結成し、世間の悪人たちを「改心」させる「盗み」を開始する。(Wikipediaより引用)
対応ハードはPS3とPS4のふたつ。
完成された前作『ペルソナ4』をさらに進化させたペルソナシリーズの集大成であり、非常に高い人気を誇ります。
前作までのコミュニティはコープという名前に変わり継承されています。
しかし、名前は変わったとはいえ基本的なシステムは同じで、日常パートでキャラの元へ通い好感度を上げていくというものです。
このコープはこれまで以上に効力を持っており、戦闘時や敵との交渉時に役立つものが満載なので、どのコープを優先してあげていくかという戦略性の部分が非常に面白いです。
また、日常パートでできることが非常に多く、コープやアルバイトといった前作からおなじみのものだけでなく釣りやバッティングセンターなど豊富に遊ぶことができます。
こういった要素に加え、メインシナリオやサブダンジョンもあるためプレイ時間は初見ではクリアまでに100時間以上かかると思います。
シナリオは理不尽やレッテルに苦しむ若者たちが反逆の意思をもって怪盗として悪に立ち向かっていくといった内容。
世間にはびこる悪人の心を盗み改心させていく怪盗団を描いています。
演出面の評価が高いのも特徴で、怪盗として活躍する際の容姿やペルソナに目覚めるシーンをはじめ、戦闘において条件を満たすことで発動できる「総攻撃」などはキャラごとに個性あふれるものとなっています。
シリーズ初プレイならどれがおすすめ?
前述のとおり『ペルソナ2 罰』以前と『ペルソナ3』以降では、作風が異なります。
しかし、現在ペルソナシリーズとして知られているのは『ペルソナ3』以降の作品たちなので、初プレイはそれらの作品から選ぶといいかと思います。
個人的には、より完成されている『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』か『ペルソナ5』がいいかと思います。
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